真っ直ぐに見つめること「Mコレクション最終」
2008年1月にM氏から「ポスター置かしてもらえませんか?」と言う一言から
早2年半。
実に真面目に彼なりに一ヶ月に一回変えると決めて、素晴らしいコレクションの数々をお店に飾って頂きました。
わたしも大変趣味の良いポスターに「すごいなぁ」と感心する日々でした。
残念ながらフランス映画にはあまり興味も無く、持ち込まれたポスターの映画を一度も観ていない不届きモノです(笑)
ポスターを選ばれる感性は素晴らしく、観ていないわたしも素晴らしいと思いました。
先月、M氏からしてみれば唐突だったとは思いますが、
「ポスターを一旦お休みして下さい。」とお願いしたのです。
以前から、自分の中で「原点に戻らなきゃ」という気持ちが大きくなっていたこともあり、
思い切ってお願いしました。
先々月のポスターはCinema Paradiso『ニューシネマパラダイス」でした。
これだけは少し観たことがあります。
ただ、みんなが絶賛するほどの感動を覚えなかったという記憶だけがあります。
過去の回想はその個人にとっては蜂蜜のような甘い妄想ではありますが、
第三者にとってはそれほどそそるものでは無い様に思います。
それだけ難しい題材だともいえますから、素晴らしい評価も一理あると思います。
思わず谷崎の「痴人の愛」を思い浮かべてしまうタイトルでした。
が、個人的にはまたこの映画を観ていないので何ともいえません。
わたしはこのポスターが一番好きですね。
ポスターを新たに額装して、しかも京都まで持ち込んでまた取りに行かれるという労力は計り知れないものだと深く感謝しています。
本当に有難うございました、Mさま。
また、気が向いたらわたしのことなんで「ポスター再開しましょ」と勝手なこと言うかもしれませんが、
今はこのまま、あのオープンの頃の真っ白でいたいのです。
オープンの頃のわたしは真っ白な壁を背に立ちひたすらにひたむきにお客さまを見つめていました。
人というものは、時間が経ったり色んな経験を積むと「真っ直ぐ見る」ということをしなくなりがちです。
わたしはただ真っ直ぐに見つめていたいだけ。
一個のことしか出来ない不器用なわたしが、一個のことも出来なくなった時に原点に帰り、
真っ白にしたくなるのです。
ここはわたしの箱だから。
あのカウンターの向こうはわたしの領域だと思うからです。
そして、カウンターはお客様の為のもの。
凛として、時には泣きそうになりながらも、毅然として立っていたいのです。
そうは言いながらも、本当に数々の気持ちに支えられていると日々感謝しています。
沢山のポスター本当にありがとうございました。


















































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