ノスタルジックな味と音。
私、むかしのカバー曲とか大好きです。
ノスタルジックな感じと表現するのが一番でしょうけど、
ノスタルジックにも人格や背景があるので押し付けることは出来ひん。
例えば方言なんかね、それは育った土地の人じゃなと
その言音を聞いて懐古的な感情に包まれることは無いし、
その言葉から離れていないとそんな気持ちにはなりにくい。
毎日食べている飽き飽きしたお母さんの卵焼きだって
離れるから食べたくなる。
音と味は、一瞬やけど過去を見えない映像にして映し出す何かがある。
それぞれの色を見てはるように思う。
私は前にも書いたように「お酒の香り」で父を想い出す。
嬉しい酒、辛い酒、悔しい酒、お祝いの酒。
それは紛れも無く「日本酒」やった。
そして肴はご飯の時のおかずやった。
たいそうなもんは食べてはれんかった。
ケンちゃんがくれた「ちあきなおみ」に聞き入っている人もいるね。
「ちあきなおみってすてきですよね。」と話しかけると、
「うちの親父はね・・・」と必ずお身内の話になる。
音と酒。
そんなたいそうなもんやない。
構えて聞いたり、意気込んで味わうもんでもない。
もっと身近でもっと切なくて、一番美しいもんやと思う。
そう、毒であり楽である。
まるで人生やね。
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