喧騒と静寂
お店が混み出したり、その日のお客さまによって店の雰囲気が変わる。
前に自分の個人的なブログでこう書いている。
「静寂の中に喧騒を感じるのではなく、ざわざわの中に静寂を感じる店にしたい。」
なんと、まあ、無理な願望を抱いていたことか!
上の文の意味は非常に簡単で、静かな空間が必ずしも癒しとなりえるのではないということが言いたかった。
確かに、前にも書いたように「静かにひっそりと呑みたい」というお客さまの思いを
裏切るような喧騒もある。
でも、どうだろう。
日本酒に限らず、お酒の席はわいわいガヤガヤがつきものね。
そりゃあ限度もあるし、あんまりな人にはこちらからお願いすることもあるだろうけれど・・・。
八代亜紀の舟歌じゃ無いけど「お酒はぬるめの燗がいい~♪肴は炙ったイカでいい~♪」の世界が日本酒か?
そうじゃあ無いでしょ。
うちの音にはフジコ・ヘミングもあり、クラッシクも流れるし、ロックも流れるし、
寺尾聡もありちあきなおみもある・・・。
でも、静かに静かに呑みたかったのにその喧騒にがっかりしたお客さまには
申し訳ないと思う日々。
こんな時シラーの詞が頭をグルグル駆け巡る。
「万人に好まれようとすることは罪悪だ。」
クリムトもシラーもかなり悩んだのでしょうね。
それは昨日「一博」の蔵元の中沢さんと話したことと少し繋がっているかもしれない。
彼は
「僕が美味しいと思う酒だけを造りたい。でも最後は誰が飲んでも
素晴らしいという酒を造りたい。」
そう切々と話された。
フジコ・ヘミングだってあの年になって
「認められることの素晴らしさ」を素直に受け止めている。
だからわたし的に言い換えると
「万人に好まれようともがく事は美しくないが、わたしが好んだものが結果として万人に好まれることは決して罪悪ではない。」となるわけです。
喧騒も静寂も受け入れた上で、その時々の最良の接点を見出すことがお店の役目だと思うのです・・・。
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コメント
なすがままに、バランスは自然に取れるもの
力が入り過ぎると崩れてしまう
頑張り過ぎないで下さいね♪
投稿: じんさん | 2011年1月27日 (木) 22:58